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【ラブホバイト戦記】第一話「履歴書を持たない男、走る」~勝股ぽるち夫の『ポルログ』~

風俗行かなかったら人生変わっていた男、勝股ぽるち夫です。Xもまた凍結を食らいました。

今回はいつもと少し毛色が違う話。今まさに電車の中でこれを書いています。

ラブホのフロントバイト、面接に向かっている

金がない。風俗に使いすぎた。この話は前にも書いた。

で、求人サイトを漁っていたら見つけたのがラブホテルのフロントスタッフ。

深夜帯、高時給。楽そう。風俗で金を溶かした男が風俗の周辺産業で稼ごうとしている構造はマッチポンプ極まりないが、背に腹は代えられない。

応募した。面接が決まった。日時の確認メールに持ち物が書いてあった。

「顔写真付きの身分証明書」「履歴書」

読んだ。読んだ上で、持っていかないことにした。

履歴書をこの俺に書かせるのか?

いや、分かっている。面接に履歴書を持っていくのは常識だ。社会人としての最低限のマナーだ。それは分かっている。

でもちょっと待ってほしい。ラブホのフロントバイトの面接だぞ。

履歴書。あの、学歴と職歴を時系列で書いて、志望動機の欄に「貴社の業務内容に魅力を感じ」とか書くやつ。あれをラブホのバイトのために書くのか。

志望動機、何て書けばいい。「風俗に金を使いすぎて生活が苦しいため、風俗関連施設での就労を希望します」か? 正直すぎるだろ。

「深夜帯の勤務に抵抗がなく」——ない。風俗帰りで終電を逃した回数を考えれば深夜は庭みたいなものだ。

でもそれを履歴書に書けるわけがない。

特技の欄。「ラブホの料金体系に詳しい(客側)」。資格の欄。「なし(風俗検定があれば一級)」。

こんなもの書けるか。書く意味がない。俺という人間は紙では伝わらない。いや、紙で伝わったらむしろ困る。

だから持っていかない。口で全部言う。聞かれたことに答える。それでいい。それがぽるち夫スタイルだ。

身分証も持っていかない

顔写真付きの身分証明書。これも持ち物欄に書いてあった。

持っていかない。

理由はシンプルで、面倒だからだ。免許証はあるが財布の中に入っている。

いや入っているなら持っていけるじゃないかと思うだろう。そうじゃない。

「持ち物欄に書いてあるから持っていく」という行為が気に食わないのだ。

風俗ではどんなことがあろうがルールは厳守するが、俺は自分の意思で生きている。無駄な作業が大嫌いだ。

……いや、普通に持っていけよ。何を意地張っているんだ。自分でも分からない。多分これが金のない人間の最後のプライドなんだと思う。

何も持っていないからこそ、持ち物くらいは自分で決めたい。意味不明だが。

遅刻だけはしない

電車の中。到着まであと10分。駅から走らないと間に合わない。

持ち物ゼロで走って面接に行く男。履歴書なし、身分証の提示を拒否、汗だく、息切れ。冷静に考えてこんな奴を雇う会社があるのか。

でも逆に考えてほしい。ラブホに来る客だって、持ち物は財布くらいしか持っていない。むしろ持ち物が少ないほうがこの業界に向いているとも言える。

言えない。全然言えない。苦しい。論理が破綻している。

でも走る。もう駅が近い。

履歴書は持っていかない。身分証も出す気がない。でも遅刻はしない。ここだけは譲れない。

俺には何もない。学歴も資格も貯金もない。風俗に全部溶かした。でも時間は守る。時間だけは守る。それが最後の砦だ。

持ち物ゼロでも時間通りに来た男と、履歴書を完璧に仕上げて遅刻してきた男、どっちを雇うか。

前者であってくれ。頼む。

駅に着いた。走る。

その先はまた次回。更なる試練が待っていた。

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  • ヌキログ古参の自称風俗マスター。低収入のブサメンだが、オナクラやエステに通いまくり風俗を究める。ちん皮が薄いのか、ペニスに外傷を負うことが多く負傷離脱が多いのが難点。

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